コインにはグレード(格付)がある

アンティークコインの価値

アメリカには、NGCとPCGSというコインのグレードをつける(格付)会社がある!

さすがアメリカですね。他にもあるのですが、とりあえずは安心できるのがこの2社です。

NGC (Numismatic Guaranty Corporation)

PCGS

そういえば、Numismaticという単語ですが、英語はかなり理解できるなるぞーですが、初めて聞いたときには意味がわかりませんでした。オックスフォードの辞書によると、numismatics(numismaticの名詞形)は

The study or collection of coins, banknotes, and medals(硬貨、紙幣、記念コインについての学問または収集)

となっています。これだけでも、日本より貨幣への関心が高いことが推測できます。

また、NGCとPCGSはどちらの方が信頼できるのか、という観点からの議論をよくききます。NGCができた当初はグレードが緩かったとか。たしかにそうなのかもしれません。しかし、やはりケース・バイ・ケースです。絶対的な数値を根拠に器械的にグレードしているわけでもないので、多少のブレが生じるのはやむを得ないでしょう。グレードはひとつの目安と考えて、あとは自分がそのコインに納得できるかにあるかと思います。

コインのグレード(格付)

Proof(PF) ひとことでいえば、完全なコイン。製造の時から流通することを予定せずに造られたものです。

Mint State(MS)流通用のコインとして製造されたが未使用のまま残っているもの。もっとも、さらにグレードがつけられており、MS70(高い)からMS60(低い)まで小刻みにある。MS65になるとかなり良質な感じです。でも、実際にはそれぞれで、もっとグレードが高いように見えるものもあれば、汚れのようなものがみられ残念なものもある。レインボーとよばれる光の反射で虹のようにみえるコインもある(これはたしかに、なんとなく魅力がある)。

About Uncirculated(AU) 未使用に近い、といったところかな。

Extremely Fine (EF) 英訳すると、極めて美しい品。少し誇張があるかな。

Very Fine (VF)、Fine (F)、Very Good (VG)、Good (G)、About Good (AG)など。

 

それから、グレードの数値のあとに + が表示されることがあるが、これは次のグレードに限りなく近いという意味。また、* が表示されているものは、そのグレードの中では、特に外観が優れているものをいうようです。

アメリカは、格付が好きなのかもしれませんね。ちなみに、債券格付は、AAA、AAとかいうけど。

なるぞーでした。またお会いしましょう。

 

コインがおさまっているケース”スラブ”

NGCやPCGSにより鑑定されたコインは、グレードが記載された”スラブ”と呼ばれるコインケースに入れられています。いってみればお墨付きを受けたわけです。初めての方は、NGCやPCGSのスラブ入りのものから収集されるといいかと思います。もっとも、スラブにはいっているとはいえ、悪質な偽物が絶対に存在しないとはいえないことは理解しておいてください。

数値でランク化されたグレードを受けるために必要な条件

NGCでは、コインがグレードを受けるための前提として、以下の条件をあげています。なお、客観的な数値ランクをつけずに鑑定する場合でもグレードをつけると呼ぶことがありますが、ここではMS65などの数値ランク入りのグレードを受ける条件について記載しています。

悪質な保存環境におかれたものでないこと

コインは、高熱や湿度の高い場所で保管されたり、塩水などに触れたりすると、とても傷みやすいものです。気をつけましょう。

不適切なクリーニングがされたものでないこと

古いコインなどに対しては、多少の化学的・機械的なクリーニングは、適切に施される限り、問題ありません。しかし、程度を超えると、もはやグレードを受けることはできません。

変色させたものでないこと

変色させたコインはグレードを受けられません。

物理的な損傷は小さいこと

コインは、保管や流通の過程で、他のコインとの衝突などに、不可避的に物理的に傷をおいます。しかし、湾曲しているものや落書きがあるものなどをはじめ程度を超えたものにはグレードがつけられません。

損傷等を補修されたものでないこと

宝石がつけられていたり、穴があけられていたりしたものが、補修されてでまわることがあります。これらには、グレードは受けられません。

欠陥のあるコインでないこと

コインのうちには、まれに造られた当初から欠陥があるものもあります。もっとも、中心がずれたコインなどで主要な(認められた)コインについては、ミントエラーコインとして、グレードがつけられています。

残留物があるコインでないこと

コインの表面に残留物がある場合には、保存に適さないため、そのままではグレードを受けられません。NGCでグレードを受ける場合は、Numismatic Conservation Services (NCS)という独立した団体に委託し、保存できる状態にしてもらうことになります。

 

なるぞーでした。またお会いしましょう。

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