時間を超えたアンティークコインとの出会い
世界最初のコインは紀元前600年ごろ、リディアで造られたといわれていますが、今回はイギリスにしぼってまとめていきます。
イギリスでも、2000年も前からコインが存在したとされています。さすが歴史的な観点からみると、アメリカにはない壮大さが感じられますね。
100年前のコインでも、あらためて目の前にすると、時間というものの重み・ロマンを感じることでしょう。それが、何百年、ましてや2000年前となると、どうなることか?
どれだけの人の手にわたったのでしょうか? 畑に種をまいているときに落としてしまったコインが、土にうもれていたのかもしれません。あるいは、お金持ちが財産を隠す又は保管するために集めておいたものが見つかったのかもしれません。いずれにしても、そのコインと出会うことができた喜びを楽しんでください。
イギリスのコインの歴史
歴史が長いだけあって、わかりづらいですが、まずは大きく捉えていきましょう。
鉄器時代 | 主に鉄器が利用されていた時代。古い方から、石器、青銅器、鉄器の順。イギリスでは紀元前8世紀から紀元1世紀ごろ。 | イギリスで発見された最古のコインは、青銅でできたCarthage(古代都市国家カルタゴ)のものだったようです。貿易で持ち込まれたものでしょう。もっとも、主に流通していたのは、Gaul(ゴール。今の北イタリア・フランスのあたり。)で造られた金貨だったといわれています。 |
ローマ支配 | 紀元43年から5世紀はじめまで。イギリスはローマの支配下。 | 貨幣の利用がかなり広まっていたようです。金貨、銀貨、黄銅のコインなど、すでにローマでは貨幣制度が整っていたようです。 |
中世 | 5世紀から15世紀後半まで。 | Gaulから輸入された金貨を模倣したThrymsaという金貨が、イギリスで造られた最初のコインのようです。この時代のコインは、ハンマーを利用して手で造られていました。まだまだ形状もゆがみのある円形でした。 |
中世以降 | 15世紀後半から。貨幣史では、イギリスのヘンリー7世及びスコットランドのジェームズ4世の即位(それぞれ1485年、1488年)が分岐になるようです。 | 機械による鋳造がはじまり、円形が整ってきました。 スコットランド王としてのジェームズ6世がイングランド王ジェームズ1世として即位した1603年には、両国のコインは別々でした。まずはコインの交換比率が決められたりして、ついに1707年にはデザインなども統一されたようです。 |
もっとも、これぐらい古い時代になると、情報も何が正しいのかもよくわからないでしょうし、コインについても、発行枚数もわからないでしょう。偽物なども、よほど精通した人でなければ見分けることができないのではないかと思います。もし、投資を目的に考えているときは、とくに注意しましょう。
なるぞーでした。またお会いしましょう。
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