ウナとライオンの物語 (Una and the Lion) 第3章

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なるぞーです。今回は、ウナとライオンの物語 (Una and the Lion) 第3章です。ぜひ最初の章から楽しんでください。

 

ところが、その老人は魔術師で、彼がしたかったのは、ただ彼らに危害をあたえることだけでした。ウナたちが横になると、その老人は魔術を使い始めました。その魔術のために、レッドクロスは、「ウナの考えは間違いで心が歪められており、ウナから離れることが一番である」と考えました。レッドクロスは、翌朝早く、小人を馬にのせ、眠るウナをその小屋に残して、立ち去るのでした。

ウナは目を覚まし、彼らがいないことに気づき、とても傷つき、涙があふれるのでした。ウナは、急いでロバにのり、彼らの跡を追います。しかし、怒りと悲しみでそまっていたレッドクロスは、馬を猛スピードで走らせたので、ウナのロバでが追いつけるようなものではありませんでした。

来る日も来る日も、丘をこえ、谷を下り、寂しい森の中を、ウナはレッドクロスを探しました。ウナはレッドクロスを愛するほどになっていたので、立ち去られたことをとても悲しみました。

ある日、森の奥深く、ウナはとても疲れて、木の下で休んでいました。ウナが、黒いコートを脱ぐと、美しい金髪があらわれました。彼女の顔だちはとても清廉で美しく、森の中にあたかも太陽の輝きがあるようでした。すると、どこからか怒りにみちたライオンが突然あらわれたのです。ライオンは腹をすかし食べるものを探していたので、ウナを見つけると、飛びかかろうとしました。しかし、ウナの美しい顔を見ると、ライオンは彼女を引き裂くかわりに、彼女の白く小さい手や足をやさしくなめるのでした。悲しかったウナの心は、よろこびにかわり、ウナの目からは涙がこぼれるのでした。そして、ライオンも涙を流すのでした。

ライオンはウナのもとを立ち去ろうとしませんでした。ウナが眠り目覚めても、そばにいて、忠実な犬のようにあとをついてくるのです。ウナとライオンは一緒に歩き続けました。しかし、だれ一人とあえず、レッドクロスの行方をきくことはできませんでした。

しばらく過ぎたでしょうか、ある日の夕方、やっと、一人の女性がつぼを背中に背負い、険しい山道を登っているのが見えました。ウナが声をかけると、その女性はまわりをみて、素敵な女性とライオンを見つけると、恐怖のあまり、つぼをおとし、命がけで逃げるのでした。彼女は、目の見えなくなった年老いた母親と一緒に、小さな山小屋でくらしていました。彼女は山小屋に戻るとすぐに鍵をかけました。

ウナとライオンは彼女を追いかけました。ライオンが、その強い前足でドアをひとたたきすると、鍵をかけたドアも開いてしました。二人の女性は、恐ろしくて、暗い片隅に隠れていました。ウナは、なんとか彼女たちを安心させて、ウナとライオンを一晩とめてほしいとお願いしました。暗くなると、ウナは疲れていたので眠ってしまいましたが、ライオンはじっとウナの足元を見ていました。

 

まだまだ続きます。

なるぞーでした。またお会いしましょう。

 

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コメント

  1. […] この後、さて、どうなるのでしょう。第3章へ。 […]

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